てみるファーム

茯苓栽培国産化プロジェクト VOL.3

てみるファームの取り組み~農業と薬草栽培について~

 日本の農業政策は長い間、国主導で守られていました。しかし今、農業保護政策が完全に行き詰っています。一方、地方での障がい者の入所型福祉施設において農業を主たる授産事業として一部成果を上げてきましたが、利用者の高齢化とともに撤退を余儀なくされています。
 こうした中で発達障がい者を中心に市街地での企業就労につまずき、引きこもりなど非社会的な生活行動を陥っている人が後絶たない状態です。このような状況を踏まえ、「社会福祉法人はるにれの里」の職員有志により農業法人を設立して、ひきこもりの障がい者に農業を通しての就労の場を作ることになりました。
 設立当初は畑作農業にウエイトを置き、はるにれの里や地域の農業従事者との共同協力関係により、障がい者の賃金の向上を図るべく努力をしてまいりました。しかし農業の難しさにぶつかる中で、漢方のツムラとの出会いから薬草栽培を手掛けることになりました。ツムラとの契約は農業生産法人てみるファームがおこない、管理する畑の生薬栽培が順調に進むにつれ「とれたってマルシェ」の利用者の中から一般雇用することで、自立に向けた一歩につなげています。
 現在、ツムラの委託を受けてソヨウを中心とした生薬栽培をおこなっています。

担当者インタビュー

株式会社てみるファーム 取締役
東海林 牧

 障がい者といっても人それぞれですので、作業をしていただく時に工夫している点がいくつかあります。例えば、障がいの程度に関わらず、何かしらの作業ができるように工程を細分化したり、コミュニケーションが苦手な人同士が、同じ作業場にならないように人員配置に気を配っています。
 このようなちょっとした工夫で、障がい者の方に長く在籍してもらい、こなせる仕事が増えることが、双方にとって良いことだと思います。私たち職員も試行錯誤の繰り返しです。しかし作業の効率化を進めて、働きやすい環境を整えていきたいと思います。
 そして今後は生産物の付加価値を高めて、販路拡大と多くの障がい者の方に雇用の機会を提供できるように頑張りたいと思います。

てみるファームからのお知らせ

てみるファームのイメージキャラクターが誕生しました!
ブクリョウ君(愛称:ブックー)
  • 出生地/北海道石狩市
  • 性 格/硬いようで、じつは柔らかい
  • 特 技/みんなの体調を整える
  • 趣 味/木の根に寄生
  • 好きなこと/土の中
  • チャームポイント/剥くと真っ白いお肌
ブクリョウ君は石狩市生まれのキノコの仲間。
祖先は中国とも言われているよ。
一見黒くて硬そうだけど、実は柔らかくて優しい子。
土の中が大好きな地味な性格だけど、漢方業界では一目置かれる人気者。
みんなの体調を整える縁の下の力持ち。
そんな頼れるブクリョウ君だけど、こんにゃく芋やキク芋に間違われるんだ~

お問い合わせ

株式会社てみるファーム 〒061-3331 石狩市厚田区聚富488-1
TEL/0133-66-3630 FAX/0133-76-6108
メールアドレス/info@temiru.co.jp
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